人と自分を比べて、どちらが幸せか考えない

人はつい、他人と自分を見比べてみて、どちらが幸福かを考えてしまいます。

しかし、それが原因で心が乱れることも多いようです。

 

たとえば、こんなケースがあります。

ある女性は、結婚退社した後、久しぶりに昔の職場の同僚だった女友だちに会いました。

友だちも、今年結婚したばかりでした。

お互いの夫の話をしている中で、友だちの夫のほうが、自分の夫よりもずっと給料が多いことがわかりました。

暮らしぶりを聞いてみても、自分が暮らしているところよりも、ずっと都会の、高価なマンションで暮らしていることがわかりました。

自分よりも友だちのほはうがずっと幸せそうに思えました。

それ以来、彼女の心は大いに乱れました。

「あんな夫と結婚して、本当によかったのか」

「他に、わたしをもっと幸せにしてくれる人がいたのではないか」

「あんな人と結婚しなければよかった」

このように、後悔の念が頭の中を駆けめぐってしまうのです。

その結果、夫との関係も悪くなっていって、ついに離婚してしまったそうです。

しかしその後、彼女は、「もっと自分を幸せにしてくれる」再婚相手には恵まれず、いまだに独身でいるのです。

 

下手に自分と他人を比べると、心が乱れる原因を作り出し、この彼女の例のように、結婚人生に失敗をもたらす場合もあります。

結婚相手と幸せに暮らすためにも、大切なのは「動じない心」です。

他人と、自分を見比べるから、心が乱れるのです。

見比べるのをやめれば、心を惑わされることなく、一人の相手とずっと幸せに暮らしていけるのではないでしょうか。