悪い『姿勢』における猫背が免疫力低下と老化を引き起こす理由とは?
何気なくとっているふだんの姿勢が、老化を含めた免疫力に大きな差として現れることにお気づきでしょうか。
免疫力を下げるほうの姿勢というのが、腰が丸まっていて猫背の姿勢なので、その逆の姿勢は腰が入っていて、骨盤の中央にある骨の仙骨が立っている状態、そして背筋がピンとしている状態が理想的な姿勢です。
この二つがくずれてしまい、その姿勢が癖になったときに、老化が進行するようです。
例えば、女優の森光子さんや黒柳徹子さんのように、実年齢よりも若々しく、軽く10歳以上は若く見える人を思い浮かべてみると、立っても座っても猫背ではなく背筋が伸びて、常に姿勢がきちんとしています。
きちんとした姿勢を保つには筋力が必要なので、お二人はそれなりの努力もされていると想像しています。
重要なことは、姿勢が保てなくなる背景には、必ず筋力の低下があるということです。
そして筋肉と骨や関節は同じように血管の支配下にあるので、筋力の低下が骨や関節も弱くします。
極端に悪い姿勢は、ちょうど、寝たきりの人に起きる廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)をゆっくり進行させているようなものなのです。
また筋力の低下は、筋肉からの発熱を低下させて低体温になり、エネルギー代謝を低下させて、正しく免疫力が働かない状態にも導きます。
さらには、猫背にしていると咳合障害(こうごうしょうがい)を引き起こし、噛み合わせがうまくいかなくなります。
これについては、全身の筋力の低下が顔のまわりの筋肉にも連動していることが考えられます。
咳合障害は消化や栄養の吸収、免疫力に関係する唾液の出方にも影響して免疫力を低下させ、とくに老化が早まるといえるでしょう。
今一度、ご自身の姿勢を確認し、改善してみてはいかがでしょうか!