たまには行動パターンを変えてみよう
人間は、同じことを続けていると、脳の特定の部位を酷使することになり、その結果マンネリにおける「飽き」を感じるようになります。
意外と知られていませんが、このマンネリ化の「飽き」というのも、疲れを知らせる脳からのサイン。
これを放っておくと、ますます疲労の度合いが高まるようになります。
そういうときは、行動パターンを変えることをおすすめします。
たとえば、長時間パソコンのモニターを見ながら書類を作成している人は、いったん作業を中断し、目を閉じてみる、窓の外の景色を見るなど、他のことをしてみるのです。
トイレに行ったついでに鏡を見て、表情をチェック。
笑顔を作れば、一石二鳥の効果があります。
そう、たったこれだけのことでも、酷使した脳の特定の部位を休ませることができるため、疲れの度合いもずいぶんと違ってくるようになるのです。
さらに、毎日の行動習慣を変えてみるのもいいかもしれません。
一日の行動パターンを振り返ってみてください。
毎朝、6時に起きて、コーヒーを飲み、クロワッサンを食べる。
7時半に家を出て、決まった通勤電車に乗る。
ランチはたいてい決まった定食屋かワンコイン弁当。
退社後は、いつものスーパーで総菜を買い、帰宅後、テレビを見ながら、夕飯を食ベる。
こうしたルーティーン化した日々の生活を振り返ったとき、やはり「飽き」を感じることはありませんか。
だとしたら、たまにでも、一日の行動パターンの中に非日常的な体験を盛り込んでみてはいかがでしょう。
いつもと違う道を通り、いつもと違う電車を使って通勤してみる。
予定の駅の一つ前で降りて、目的地まで歩いてみる。
お昼はふだん行かないお店でラン チを食べる。
退社後、映画を見て帰る。
ヨガやジャズダンスをはじめてみる。
家では、滅多に聴かないオペラなどの音楽を聴いてみる。
休日は、都会の喧騒から離れ、田舎に足を延ばしてみる。
これらはいずれも「気晴らし」といってしまえばそれまでですが、そこにはワクワク、ドキドキするような発見や感動があります。
笑い(笑顔)もあります。
緑とふれあうこともあるでしょう。
そして何よりも気分転換になります。
すなわち、それによって決まったサイクルの中で生じる「飽き」に歯止めをかけることができるようになり、脳の疲労回復に一役も二役も買ってくれるようになるのです。