玄米はどんな体質の人でも、体質改善の効果がある

玄米はどんな体質の人が、どの季節に食べても、体質改善の効果を確実に現します。

慢性病や病的症状は、体質の偏りによって生まれるので、どんな障害も生命力に満ちあふれた玄米を食べることで快方に向かうのは必然で、公害も流してくれます。

玄米がどれほどすばらしい力をもっているかは、白米と比較してみればわかることです。

 

玄米の果皮と種皮は、脂肪、蛋白質、セルローズ(繊維素)などの大切な成分を含有しています。

とくにセルローズは、それ自体では消化しにくい成分ですが、ほかの食物の消化吸収を助け、腸の働きを促進し、便秘を解消します。

しかも、セルローズの一部は腸内細菌の作用を受け、ビタミンA・B1・B2・B12などに生合成されるという大きな効果が

あり、整腸作用を助け、病気を予防します。

とくにガンの予防、治療に大きな役割をはたします。

 

また、糊粉層と胚芽には脂肪、蛋白質、ビタミン類、ミネラル、カリウム、マグネシウムなどが含まれています。

とくに胚芽は、米の生命が宿っている最も重要な部分で、ビタミンA・B1・B2・B12、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、ビタミンEなどを含む天然の栄養素の宝庫です。

これにひきかえ白米は、大切な果皮も種皮も糊粉層も胚芽も除かれてしまい、ただカロリーがあるだけの胚乳がその主成分となっています。

胚乳はほとんどデンプンですが、ミネラルもビタミンももっていませんから、燃焼した後、消化分解しない部分が残り、焦性ブドウ酸や乳酸という中間代謝産物を出します。

これらはこのままでは体に害を与える物質で、血液を酸性化し、いろいろな障害をおこします。

 

ところがこれらの焦性ブドウ酸や乳酸は、玄米の果皮、種皮、糊粉層、胚芽などに含まれるいろいろな成分の作用を受けると、水と二酸化炭素にかえられてしまいます。

玄米が健康的な食品で、白米とは本質的に違うというひとつの理由がここにあるわけです。