胃痛・胃弱防止の正しい食べ方

意外と知らない、胃に優しい食事の食べ方。

思っていたのと違うかも。

覚えて今日から取り入れよう。

 

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胃に優しい食事法①!動物性油脂の方が消化しやすい

メタボや血管系の病気予防のためには、不飽和脂肪酸を含む植物性油脂の方がなんとなくよさそう、というイメージがある。

ところが、胃への負担を考えると、植物油よりバターやマヨネーズなどの動物性油脂の方に軍配が上がる。

植物性油脂は炭素の鎖が長いものが多く、分解に時間がかかる。

これに対して水の中に油が、逆に油の中に水が分散している「乳化」された状態になっているバターやマヨネーズは、吸収分解にさほど手間がかからないというのが、その理由。

 

胃に優しい食事法②!魚は生の方が消化しやすい。

①カレイの煮付け、

②カレイのお刺身、

どちいが消化がいいでしょう?

と聞かれたら、10人中8~9人、あるいは全員が①と答えるに違いない。

しかし、正解は②のお刺身です。

胃の中の滞留時間を比べると、魚の場合は刺身がもっとも短く、次いで煮魚、焼き魚の順番で時間が長くなっていく。

これは、加熱によるたんぱく質の変性の影響。

もちろん滞留時間が長いほど、それだけ消化に手間がかかるということ。

胃が疲れている時、選べるならば新鮮なお刺身をおすすめします。

 

胃に優しい食事法③!トマトは湯剥きして消化の遅い皮を除く。

トマトの皮には水溶性の食物繊維、ベクチンが豊富に含まれている。

食物繊維は血糖値の急激な上昇を防いだり、余分な脂質を取り込んでカラダの外に排出させたり、腸内細菌のエサとなったりと、体にとってはかなりいいことだらけの栄養素。

とはいえ、人が持っている消化酵素では分解できない栄養素で、胃腸内の滞留時間はかなり長い。

そのまま大腸まで到達し、原形のまま排泄されるものもある。

胃の負担を減らしたいときは皮は湯剥きするほうがよい。

 

胃に優しい食事法④!野菜は火を通して。

野菜サラダより野菜スープ。

野菜スティックより油少なめのラタトゥイユ。

できるだけ胃に負担をかけず食物繊維豊富な野菜をいただくときのポイントは、とにかく加熱すること。

加熱してとろっとろの状態にして野菜の繊維をあらかじめ断ち切っておくのです。

スープにするなら、乳化した生クリームなどを加えてミキサーで攪拌し、ポタージュ風にするとよい。

加熱することで野菜のカサが減り、よりたくさんの量を食べられることもメリットです。

 

胃に優しい食事法⑤!食物繊維は細かく刻む。

それでもやっぱり野菜のシャキシャキ感を楽しみたいときもある。

食感だけでなく、生野菜からビタミンCを摂ったり、野菜の酵素をそのままそっくりいただくメリットだって捨て難い。

というい時には、とにかく細かく刻むこと。

刻んで刻んで刻みまくる。

これもまた包丁できることで繊維を断ち切るという作業。

いい例が郷土料理、きゅうり、ナス、みょうがなどを極小サイズに刻んだ出汁。

その手間が面倒なら生野菜をミキサーにかけてスムージーにしてもよし。