すんだことをいつまでも蒸し返す、いつまでもねちっこく、くどい性格の持ち主はどこにでもいます。

あなたの周りにもそんな人はいないでしょうか?

意外にこういう性格の持ち主は周りの空気も読まず自覚できていません。

そんな性格の持ち主に出くわした場合の対処に困る場合もあります。

 

過去にいつまでもこだわる人がいる。

「あのとき、あぁしていればよかったなあ」

「失敗したなあ。上司の機嫌を損ねたなあ」

「彼女の信頼を失ってしまったなぁ」

「かっこ悪いところを見せちまったなあ」

といったことを、いつまでもくよくよと考えている人だ。

 

中には、「あぁ、あの店であれを食べたけど、違うのを注文すればよかったなぁ」などと、翌日になっても考えている人がいる。

考えているだけならまだしも、口に出して言っている人がいる。

もっと周囲をいらいらさせるのは、仕事上の反省を口に出して言う人だ。

「あのとき、こう言っていればよかったなあ」

「つい、別のことを考えていたために、向こうの部長にすぐに答えられなかったなあ」

などと言う。

 

本当に悔やんでいる場合もあるし、また、そのように言うことによって自分が反省していることを周囲の人々にわかってもらおうとしている場合もある。

その種の人は、時には、数時間前や数日前どころか、数年前、数十年前のことをくどくど言う。

 

過去につき合っていた女性に失恋したことなども、何年たっても、「あのとき、もしひと言言っていれば、彼女を失わなかったのに」などと、折に触れて言う。

女性がその種の男のそんな話を聞けば、「私のことも後になって、そんなふうに言うのだろう」と想像してしまう。

それだけで、そんなねちっこい男にはうんざりするに違いない。

 

また、この種の人が上司だと、部下を叱るときにも、ずっと前にさかのぼって、次々とその人の失敗を並ベたり、その人の昔の態度を罵ったりする。

もちろん、本人の前で言うことは少ないが、その人がいなくなると、数年前のことを言い出したりする。

「あいつのせいで、昔、仕事を取り損ねたことがあるんだよ。あいつ、相手の社長に馬鹿なことを言ってな・・・」というようなことを言う。

周囲が呆れるほど、過去にこだわる。

その種の人は、ある事柄が終わっても、次のことに移れない。

ほかの人がみんな別のことを考えているのに、一人しつこく前のことを考えている。

もちろん、場合によっては、しつこく考えるのはよいことだ。

しつこく考えることによって新たな発見がなされることもある。

科学者や哲学者などで大成した人とは、おそらくほかの人が当たり前と思って目をつけなかったことをしつこく考える人だ。

だから、しつこく考えること自体が恐かなわけではない。

みんなを楽しくするようなことを、しつこく言うのは許されるだろう。

「ああ、あの映画おもしろかったよねえ」と、映画を見た後、食事をし、帰るときになって言うのなら、それは決して愚かではない。

あるいは、夕方に、「昼間来た人、それにしても美人だったなあ」と同寮に言うのも、うなずけるだろう。

たしかに失敗を悔やんでこそ、新しいことに挑戦できる。

 

過去をすっかり忘れていたのでは、成長がない。

その意味で、過去にこだわって、そこから新しい活力を得るのは、悪いことではない。

だが、反省するべきときはしっかりと反省し、どうすればよいか、反省をどう生かして、次の対策をとるべきかを真剣に考える必要がある。

だが、いったんそれが決まったら、あとは過去を教訓にするだけにして、悔やまないことだ。

愚かなのは、考えても意味のないこと、すでに終わったことをいつまでも悔やむ人だ。

 

とりわけ、自分の失敗を悔み、他人の失敗をあげつらう人だ。

しかも、この種の人は同じことを何度も言う。

漫才のおもしろいネタでも、同じネタを三回も四回も見ると飽きてくる。

そして、漫才師が愚かに見えてくる。

才能ある、おもしろい漫才師でもそうだ。

ましてや、おもしろみのまったくない、過去の繰言などは、周囲の人をうんざりさせ、その人を愚かに見せるだけだ。

 

同性にとってさえ、過去のことをくどくどと蒸し返す男はつき合いたくないのだから、いわんや、女性にとっては尚更だろう。

 

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いつまでもクヨクヨねちっこい性格の人に出くわした時の対策

自分に害が及ばない限り、放置しておけばよい。

この種の人は善人で気の小さな人が多いので、害の及ぶことはむしろ少ない。

あまりにうるさいときには、安心させてあげるのもひとつの方法だ。

部下が常に過去にこだわるときには、それがみっともないことだとわからせるのもよいだろう。

ただし、被害が及ぶのは、自分がその人の後悔のタネに巻き込まれたときだ。

「あのとき、おまえがこうしてくれていたら」などといつまでもねちねちと繰り返されることになる。

つき合っている男がこんなタイプだとわかったら、即刻別れたほうがいい。

人は悪くないかもしれないが、この種の男は細かいことにこだわり、ちょっとしたことでも、後々まで覚えていて、何度も繰り返して言う。

 

自分がいつまでもクヨクヨねちっこい性格の場合に自覚するポイント

一定の時間、思いっきり過去について考えるとよい。

そして、その間に、どのように対処するかを必死に考える。

人を非難したいときも、その場でしっかりと叱る。

そして、それがすぎたら、過去にこだわらないようにすることだ。

こだわりそうになったら、それがみっともないこと、愚かなことだと、しっかりと考える。

それでも、過去が気になるようなら、それについて、文章を書くことを勧める。

文章を書くと、もやもやしていた点が明確になる。

自分がどこに納得できずにいるのか、どうすればよいのか、見えてくることがある。