趣味など「わざわざ苦労して探すものではない」
週末に趣味を楽しむのはいいことですが、それが『義務』のようになってしまうと逆効果です。
休日には、仕事を忘れるために何かをしなくてはならないと思い込み、何かをはじめたら、まるでノルマを課すように一生懸命になる人がいます。
ゲーム感覚で楽しんでいるうちはいいのですが、いつの日かそれが苦になってしまうと、リフレッシュするより、さらに疲労をため込むことになってしまいます。
たとえば、ある人が週末の趣味としてマラソンをはじめました。
当初は、メタボ解消のためにゆっくり楽しみながら走っていたのですが、走るからには目的を持つべきだと考え、ホノルルマラソンへの参加を決意しました。
ここまでは、まだいいのですが、問題はそれからです。
元来、負けず嫌いの彼は、できるかぎり上位に入賞したいと思い、自分にタイムを短縮する義務を課しました。
走破時間を設定し、それを実現できるように、練習で徐々にタイムを縮めていこうとしたのです。
はじめのうちは順調にタイムを短縮していきましたが、ある程度縮まると、なかなか伸びていきません。
スランプのような時期が続くうちに、次第にイライラもつのっていきました。
それでも、心身をリフレッシュするためにはじめたのだからと、走り続けましたが、タイムを縮めようと焦れば焦るほど疲労が蓄積し、逆にタイムが落ちていきました。
仕事でもすぐに疲れを感じるようになり、精彩を欠いていったのです。
このようなケースに陥るのは、たいていまじめな人です。
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趣味はリフレッシュの為でもあり満足感を持つためのもの
リフレッシュするための趣味にノルマを持ち込んだり、課題を与えたりすることは、目的であるリフレッシュの効果を十分に得られません。
緊張を強いられることが多くなるからです。
もちろん、競技としての趣味もありますが、それは心身のリフレッシュとは別物と考えるべきです。
リフレッシュを目的とした趣味は、満足感が得られることを前提としなくてはいけないのです。
趣味がないなら、無理に趣味を持つ必要はありません
苦行のように感じられるのに、何かしなくてはいけないという強迫観念から、無理やり続けてもまったく意味がないのです。
趣味で週末の疲労指数を高めるなんて、こんな馬鹿馬鹿しいことはないでしょう。
無趣味でも、自分なりに楽しい週末を過ごせばいいのです。