「若い頃できなかったから今できる」と考える。
やりたいことがあるのに、「もうトシだ。今さら新しいことに挑戦しても無理に決まっている」と、あきらめてしまう人がいます。
しかし、50歳はまだまだ若く、新しいことに挑戦する気力も体力も十分に残っている年齢だと思います。
にもかかわらず、「無理だ」と言う人は、自分で決めつけているに過ぎないのではないでしょうか。
その決めつけを取り払うことが大切です。
『鎖につながれた象』という話があります。
あるサーカスに子象が連れてこられ、鎖につながれました。
子象は逃げ出そうと暴れますが、力が弱いので鎖を断ち切ることができません。
そのうちに、逃げることをあきらめてしまいます。
やがて子象は成長して大人の象になり、再び「サーカスを逃げ出して、外の世界を経験してみたい」と思います。
しかし、大人になって、鎖を簡単に断ち切れる力が備わっているにもかかわらず、「鎖につながれているから無理だ」とあきらめたという話です。
「50歳からでは無理だ」と考える人は、若いうちから失敗を重ね、やりたいことをあきらめてきたのかもしれません。
それが心の習慣になっているのです。
「若い頃にはなかった知恵や能力が、50歳になった今だからこそ充実している」と気づくことが大切です。
そうすれば、新しいことに挑戦する意欲が生まれます。
気づかないと、「鎖につながれた象」のままになってしまうでしょう。