過去を悔いず明日を心配しない。
50歳から楽しく生きるコツの一つに、「楽天的な考え方をする」ことがあげられます。
年を重ねると、体力が落ちたり、体のあちこちにガタがきたりする人が多くなります。
そういう人は、つい悲観的な考え方に心を奪われてしまいがちです。
そのために、これまでできたことまで、できなくなることもあります。
また、年を取って頭が固くなり、柔軟な発想ができなくなる人もいます。
記憶力が鈍って、恥ずかしい失敗をしてしまう人もいるでしょう。
しかし、そういうことでいちいち悩んでいたら、気持ちがいっそう暗くなっていくばかりです。
だからこそ、楽天的な考え方が重要になってくるのです。
江戸時代の医者、杉田玄白が参考になる指摘をしています。
「昨日の失敗を後悔しないこと」
「明日の心配事で、あれこれ思い悩まないこと」
という二点です。
玄白は八十五歳まで長生きし、医者として、また文筆家として、晩年まで元気に活動を続けました。
その元気の源には、「過去を後悔しない」「未来のことで思い悩まない」という楽天主義があったのではないかと思います。
楽天主義は、人の命に元気をもたらしてくれるのです。