悪口を言われたってけっこう、でもちょっと耳を傾けてみる

相手の立場を考えることは大切だが

「あの人にはあの人の考え方があるんだから、しかたがない」

と、ものわかりのよすぎる人は、無気力症におちいりやすい。

やはり、ある程度わがままとわかっていても自分の考えを主張する 。

これが精神衛生上、一番いいと思う。

 

しかし、会社では面と向かって上司に悪口をいうわけにもいかないし、取引先に無理をいわれて「ちくしょう」と思っても、口に出してはいえない。

といって、自分ひとりの胸のうちにおさめておいたのでは、いつか破裂してしまう。

悶々としていると、うつ症に進むこともあるからなんとかしなくてはならない。

やはりこんなときは、友人、同僚と一杯やりながらしゃべって発散するのが一番のストレス解消になる。

せめてものうさ晴らしだ。

 

そこで、酒のサカナにされる上司の人にひとこと、アドバイスしておきたい。

「部下があなたの悪口をいっているのが耳に入っても、決して腹を立てなさんな」

どんな部下だって、仕事をしていれば不満を持つ。

そんなことにいちいち目くじらをたてる必要はないのだ。

上司としての能力は、部下からの悪口をおおらかに受けとめられるかどうか、ということではかることもできるとわたしは思う。

「あいつはおれのやり方に反対らしい」とか、「ぁいつはおれを批判している」と根に持って、批判した部下を権力に頼って苦しめたりするのは、上司たるもの、やるべきことではない。

だいたい、上司の批判ひとつできないような部下では情けない。

酒のサカナに悪口のひとつもいえないような部下など、厳しいビジネス現場では長持ちしないだろう。

もし、悪口が耳に入ったら、

「けっこう、けっこう、おおいにけっこう」

といってみよう、そして、その内容に少しばかり耳を傾けてはどうだろうか。

誤解がはなはだしいと思うなら、自分のほうから声をかけ、一杯飲みながら、自分の考えを率直に話してみるといいだろう。