「ひとりで行動できる」人になる

会社と家と居酒屋のトライアングルが自分の行動範囲のすべてでは情けない。

忙しい40代だからこそ、アフターファイブは貴重なのだ。

それを同僚と酒を飲んで愚痴を言い、浪費しているようではいただけない。

 

アフターファイブや休日の行動半径を広げるようにしよう。

最近では、夜遅くまで開館時間を延長している美術館や博物館も増えているので、アフターファイブに足を運ぶこともできるし、映画や劇場や音楽会に出かけるのもいいだろう。

こんなとき、友人や同好の知り合いと出かけるのも楽しいが、私はできるだけ一人の時間を持つようにすすめたい。

 

意識的に、孤独に過ごしてみるのだ。

会社や家族から離れて、一人の人間として物事を考える時間は、40代にとっては欠かせないひとときである。

一人で街を歩いてみると、景色が変わってくる。

すれ違う人々が違って見える。

 

孤独な時間は自分の内面と向き合うことになり、濃密な時間を過ごせるだろう。

そして、ひとりになることで自分の心と対話をし、思考が深まってくる。

自分自身をより深く洞察できるのだ。

 

忙しさに振り回される世代であるだけに、自分自身の心をしっかりつかんでおきたい。

ひとりの時間を楽しんでいると、その時間のなかでいままで気づかなかった点に気づき、忘れていたことを思い出し、自分が変わるのが実感できる。

それは新しい発見である。

 

どんなに年をとっても、生まれ変わっていくことは究極の「遊び」ではないだろうか。

忙しいからこそ、ひとりの時間を楽しむ重要性をもっと認識してほしい。