インフルエンザが目の前に!

流行が起こる前に、やるべき3つの予防と感染したときにやってはいけないことと対処法

冬場、電車で同じ車両に乗り合わせた人が咳き込んでいるとユーウツな気分になる。

オフィスで隣の人間がずるずる鼻をすすっているのが妙に気になる。

うつされたらかなわない。

薄情なようだが、どこかにそんな思いがあるせいだ。

 

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インフルエンザ感染は飛沫感染が多い!

インフルエンザはほとんどの場合、飛沫感染によって拡大していく。

感染者の咳やくしゃみ、唾液や鼻水から放たれた細かい粒子が未感染者の目や鼻や気道などの粘膜に付着することで、ウイルスが体内に侵入する。

これが飛沫感染。

目に見えない微粒子は、いつ何時あなたを襲うか分からない。

外出から帰ったらとにかくうがい。

気道の粘膜上の微粒子を少しでも取り除くためだ。

 

インフルエンザの予防は手洗いを徹底する

共用バソコンのキーボードやマウス、電車の吊り革や手すり、自販機のボタンに釣り銭。

あなたは、いつ誰が触っているか分からないものに常に接触している。

その中に感染者がいないとは限らない。

そのままおにぎりやサンドイッチ、スナック菓子などを手づかみで喰らえば、インフルエン

ザに感染するリスクはおのずと高くなる。

ものを口に入れる前には必ず手洗い。

小学生ではないけれど、この習慣を徹底させよう。

 

ちなみに、アルコール消毒はインフルエンザにはかなり有効。

アルコールにはインフルエンザの遺伝子を取り囲むエンベロープを溶かす作用がある。

エンベロープを失えば、ウイルスそのものが存在できなくなるのだ。

インフルエンザには欠かせないマスクの着用も重要

昨年、新型インフルエンザがアメリカで猛威を振るったのは、マスクをする習慣が欧米人になかったことが理由のひとつ。

感染をむやみに広げないためにも、飛沫感染から身を守るためマスクは必須である。

また、インフルエンザ流行期に、カラダに負担をかけないことも重要。

無理すると免疫力の低下につながる。

とくに忘年会シーズン、深酒を続けてカラダを痛めつけるとインフルエンザの思うツボ。節制を。

 

発症から12時間以上48時間以内やってはいけないことと有効な処置

細心の注意を払っていたつもりなのに、不覚にもインフルエンザに罹ってしまった。

そんなとき注意してほしいのは,自己判断で下手に解熱剤を使わないこと。

一部の解熱鎮痛薬にはインフルエンザ脳症を引き起こすものもあるという。

インフルエンザ脳症は、脳に栄養が届かずに脳細胞がエネルギー枯渇状態になることで発症する。

エネルギー不足で脳細胞が浮腫を起こし、脳圧が高くなって痙攣を起こしたり、最悪の場合は死に至る。

脳は最初は体内の糖質をエネルギーとして消費し、次に脂肪酸の分解物質を糖に変換して使う。

アスピリン系の解熱剤は、その脂肪酸の分解を阻害する可能性があるらしい。

ならば発熱しても放ったらかしておけばいいかというと、それも問題。

もともと東洋人は西欧人に比べると脂肪酸の分解酵素が熱に弱いといわれている。

平熱ならともかく38度以上の高熱では、インフルエンザ脳症が引き起こされやすいのだ。

医師の指示を受け、適切な解熱剤を処方してもらうのが安全だ。

季節性インフルエンザの場合、現在一般的なのは、タミフルやリレンザなど、増殖したウイルスを遊離させるノイラミニダーゼを阻害する薬の処方。

発症してから12時間以上48時間以内に医師のもとで治療を受るのが正解。

もちろん、あなたの体内に備わった免疫システムは終始必死で闘ってくれる。

その働きに報いるためにも、予防&治療で積極的に援護することを忘れずに。

 

A香港型インフルエンザか、新型のどちらかが流行する。予防接種は1種類でOK!

シーズン流行が予想されるインフルエンザウイルスの型について、A香港型と新型の2つの可能性を挙げた。

A香港型の場合は、過去2年ぐらい流行していない亜型なので、体内に免疫が維持されていなくて大きな流行になりかねません。

新型の場合は、特に乳幼児や高齢者が重症化する可能性が否定できず、予断を許しません。

B型ウイルスも存在していますが、これは人に馴化したタイプなので、流行しても重い症状を引き起こすことはなさそうです。

 

万全を期すには、A香港型、新型、B型の3種類のワクチンを接種する必要があるのだろうか?

今年のインフルエンザ予防接種には 今後流行する可能性があるA香港、新型、B型の3種のワクチンが入っているので、1回の注射で済みます。

効果が出るまで3週間から4週間かかるので、インフルエンザが流行1月から2月より前に打っておくことをおすすめします。

発病する確率も、重症化する確率もワクチンで確実に下がります。

ちなみに、数は十分あるとのこと。

感染症情報センターでは、ひとつ励行していることがある。

咳エチケットを守りましょう。

体調が特に悪くなくて、咳をするときはハンカチなどで口を覆う。

手のひらで咳を受けると接触感染の原因になります。

ハンカチがなければ肘の内側で口を覆いましょう。

 

まとめ

外出時の3つの要素でインフルエンザを予防しましょう。

① うがい

こまめなうがいは、喉の粘膜を清潔にするだけでなく、乾燥を好むウイルスに対抗するべく、喉を湿った状態にする効果もあり。

② 手洗い

いくら清潔にしているつもりでも、手は常に”汚いものである”と自覚する。

食事の前には必ずよく洗うこと。

③ マスク

咳やくしゃみの飛距離は2~3m。

電車の中で感染者と居合わせたら一巻の終わり。

マスクはマナーと防御のために必須なり。