ゴマ・・・魔法の食材の正しい食べ方
健康によいとされるゴマは、漢方では滋養強壮の食べ物とられ老化防止、白髪予防の特効薬として親しまれています。
その作用を持つのが、抗酸化物質ゴマリグナン。
セサミン、セサミノールなどの成分の総称で、人生を壊す病の予防に高い効力を発揮します。
ゴマリグナンは細胞にとって有害な過酸化脂質の生成を防ぎ、細胞の老化、ガンの芽(癌細胞)の発生を抑えます。
また、LDLコレステロールの生成を抑制することから、動脈硬化予防に効果を発揮します。
さらに、脂肪の代謝をスムーズにする作用もあり肝臓の働きを助けます。
漢方でも、ゴマは肝臓や腎臓の働きを補う優れものとされています。
セサミンは、肝臓のためにある抗酸化物質といわれています。
通常、抗酸化物質はおもに食物が消化・吸収されて肝臓に運ばれる過程で、血液中に生まれた活性酸素をとりのぞきます。
ところが、セサミンは肝臓でしかパワーを発揮しません。
まるで、満を持して活性酸素に戦いを挑むかのようです。
ゴマの成分の2割は、たんぱく質です。
たんぱく質には、抑うつ状態の改善に即効性のあるメチオニン、「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンの原料になるトリプトファンなどの必須アミノ酸がバランスよく含まれています。
セロトニンは、気持ちを静めて穏やかにしてくれます。
この作用で脳内をストレスが生まれにくい環境にするのです。
トリプトファンは、脳を活性化するホルモンの合成にもかかわっています。
小さなゴマですが、その3割はビタミンB群、E、カルシウム、カリウム、亜鉛、鉄、食物繊維で構成されています。
ゴマリグナンには、大豆に含まれるイソフラボンと同じく女性ホルモンと似た働きもあります。
ゴマには更年期の女性ホルモンバランスを整え、更年期障害を改善する効果があるのです。
ゴマの効果は3日ほど持続すると言われています。
スプーン半分から1杯程度を、週2回摂るとよいでしょう。
ゆでたブロッコリーなどの緑黄色野菜に振りかけて食べれば、野菜のβカロチンが吸収しやすくなります。
また、ビタミンCがゴマの鉄分の吸収を高めます。
ゴマは外皮が固く、そのままでは、体の中を素通りしていくだけで、栄養も効能もうまく生かせません。
すりつぶすなど、消化しやすい形にして利用します。
すったゴマをごはんや和え物などにかけて常食するのも、手軽で効果的な方法です。
小さなゴマの大きな魔法
人生後半の体を支えるのに欠かせない食材のひとつです。
ゴマの栄養成分と効能
中年期の人に食べておきたいもの。
最高の食べ合わせは、マグロがおすすめ。
【ゴマの効能】
●抗老化作用
●抗ガン化作用
●肝臓の働きを助ける
●LDLコレステロール生成を抑える