働いても「疲れを感じない人・感じる人の違い」の秘訣
「最近、どうも疲れやすくて・・・」
「歳のせいか、疲れがなかなか取れない」
「体がだるくて、仕事の能率が上がらない」
こんな悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。
年齢から来る疲労感?
もちろん、それもあるでしょうが、必ずしも歳をとると疲れやすくなるというものでもありません。
近頃は、20代、30代の若い人でも疲労感が取れず、働く意欲が高まらないという悩みを抱えている人が少なくないようです。
朝の通勤電車に乗りますと、乗り合わせたサラリーマンの多くが疲れているように見えて驚くことがあります。
ぎゅうぎゅう詰めの満員電車ということを差し引い
ても、朝からげっそりとした顔をしている人が多いのは異様な光景です。
どうして、みんなこうも疲れているのでしょうか。
コンピュータや技術の進歩によって仕事は効率化されていると言われていますが、20年前と比べてラクになったかというと決してそんなことはありません。
覚えなければならないことが増えると同時に、さらなる効率化を求められ、むしろ以前より忙しく、またゆとりもなくなっているのが実情です。
仕事の負担を軽減するための効率化によって、ますますゆとりがなくなっていくというのは、なんとも皮肉なことです。
このように、複雑化する現代社会、そしてそれが生み出すストレスが肉体的・精神的な疲れを増幅させています。
しかし、同じように忙しく仕事をこなしていながら、あまり疲れを感じないときもあれば、クタクタになってしまうときもあります。
なぜ、同じ作業を行なっているのに、強い疲労を感じるときと感じないときがあるのでしょうか?
人が疲労を感じるのはどこか。
言うまでもなく「脳」です。
脳の働きによって、私たちは「ひどく疲れた」と感じることもあれば、「疲れていない。爽快だ」と感じることもあります。
つまり、同じ仕事をしていても、脳の感じ方によって「疲れた」とヘトヘトになるときもあれば、元気いっぱいで疲労などまったく感じないときもあるのです。
動き回っても疲れを感じないこともあれば、ほとんど何もしていないのに疲れることもあります。
考えてみれば不思議なことですが、それが実際のところなのです。
どんどん効率化していくにしたがって仕事が複雑になり、より厳しい成果を求られるようになってきたために、かえって昔より脳が疲労を感じやすくなっている。
最近、疲れた顔をしている人が増えているのは、こんな要因があるのではないでしょうか。