『眼精疲労』
単なる疲れ目と思ってはいけません!放っておくと人体の支障が及ぼします!
なーんか目が疲れてショボショする。
これって誰しもがある経験だろう。
だが、「単なる目の疲れでしょ」なんて放っておくと疲れ目は徐々に進行する。
目に軽い疲労を感じる段階は、いわば疲れ目の初期。
充分な睡眠で回復するが、そのままノーケアで過ごすといつかは眼精疲労の状態に進む。
では、疲れ目と眼精疲労の差はどこにあるのか?
1~2晩ぐっすり眠っても回復せず、目やカラダにさまざまな症状が出る状態を眼精疲労といいます。
眼精疲労は、疲労の蓄積。
症状もそう簡単には改善できないケースが多いです。
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眼精疲労は次の症状があらわれます。
・目がショボショボする
・ドライアイ
・かすみ目
・瞼が開きにくい
・目の充血
・目の奥の痛み
・ピントがあわない
さらに放っておくと・・・
頭痛・吐き気・肩こり・不眠・胃痛・イライラ・全身の倦怠感・集中力の低下・軽い鬱状態など、目以外にも深刻な症状に発展する場合もある。
目に関する症状から次第にさまざまな不定愁訴を引き起こし、目が原因で体の不調が起こっているなど思い当たる人、多いのではないでしょうか?
目の基本的な構造から眼精疲労のメカニズムを知る
我々はモノを見るとき、目の水晶体を厚くしたり、薄くしたりすることで光の屈折を変え、ピント調節をしている。その水晶体の厚さをカロ減してピント調節しているのが毛様体筋と呼ばれる内眼筋だ。
人は近くを見る場合は、毛様体筋を収縮させ、水晶体を厚くする。
読書などで近くを見るときは、水晶体が厚くなり、毛様体筋に負担をかける。
さらに、パソコンで同じ画面を見続けていると、眼球は固定されたままで、毛様体筋への負担はさらに高まる。
眼精疲労に よる視力の低下は、毛様体筋のこわばりが原因とされている。
また、眼球周囲の筋肉には眼球を動かす6本の外眼筋がある。
外眼筋は眼球の後ろで束ねられ筋紡錘をつくっているが、同じ姿勢を長時間続けていると、眼球の周囲の筋肉と首の筋肉は全身の筋肉と密接に関連しているので、筋肉疲労による不定愁訴も起きやすくなるのだ。
眼精疲労の原因◆『瞼』が疲労しているから。
眼精疲労の主な症状に、「ドライアイ」がある。
一般的なドライアイの原因は涙の量が減少することだが、眼精疲労のドライアイは瞼の筋肉が疲労し、硬くなることが引き金になる。
瞼の筋肉が硬くなると、瞼の縁にあるマイボーム腺から出ている脂分の出が悪くなる。
はて、なんで脂分が涙と関係あるのか。
実は、マイボーム腺から出た脂分は、涙の表面に浮いて涙を乾きにくくする働きがあるのだ。
この脂分の出が悪い状態を蒸発亢進型ドライアイという。
また、眼精疲労のストレスで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることもある。
涙は副交感神経に支配されているので副交感神経の働きが抑えられると ドライアイになることもある。
対処法:原因は目周辺の疲労だが、応急処置として点眼も手。
眼精疲労の原因◆「眼筋」が固まっているから。
眼精疲労はパソコンなどを長時間使用して起こるケースがほとんどだ。
「モニターを同じ距離、同じ姿勢で見続ければ、毛様体筋はフリーズします」
眼精疲労の状態をビジュアル化する調節微動解析のグラフ
横軸が対象物との距離、左が遠いところを見た状態で、右は近くの状態だ。
縦軸は目の調節反応量を示す。
グラフの色は毛様体筋の緊張度を示し、赤は強い緊張度、緑は弱い緊張度となる。
どうだろう?健常者は、遠くから近くへと自然に毛様体筋が緊張していくが、過緊張の人は毛様体筋が緊張しっぱなし。
調節反応量も不安定だ。
パソコンを見続ける毎日だと、このように毛様体筋が過緊張する可能性が大いにある。
対処法:固まった眼筋をほぐし、血流改善から始めたい。
眼精疲労の原因◆「矯正」が正しくないから。
普通、眼鏡やコンタクトレンズを選ぶ際、矯正視力は1.0~1.2まで上げられる。
1.5まで上げる人もいるだろう。
が、待ってほしい。
矯正眼鏡は遠くを見るために作られているのであって、近くを見ることには適していない。
ガツンと上がった視力で、何とか近くのモノにピントを合わせようと眼筋を使うと、眼精疲労を
起こしかねない。
視力が裸眼で0.7くらいの人は、遠くのモノに焦点を合わすときに眼精疲労を起こしやすいので眼鏡は必要。
でも、1.5の矯正視力はパソコンを使うには適していません。
パソコンを毎日長時間使う人は、0.7前後の矯正力でOK。
仕事用の眼鏡やコンタクトを新調するのも一案だ。
対処法:眼鏡やコンタクトは、使う場面を想定して新調する。
眼精疲労をやわらげるには?
●ほぐす
「あー、目が疲れた」と感じたなら、凝り固まった眼筋をほぐすマッサージを。
眼筋を気持ちよーく伸ばして、柔軟性を取り戻し、血液の循環を改善しよう。
イラストは、ビジョン·フィットネスセソター中川和宏所長が考案したサージ。
ツボ刺激で血行を良くするのが狙いだ。
まず、深く息を吸い込みながら親指を眼球の上の骨、目頭付近に押し当てる。
次に、息を口から吐き出しながら、頭の重みを親指にグッと乗せるような感じで前傾していく。
息を吐き終わったら、ゆつくりと頭を上げる。
リラックスして背すじを伸ばし、呼吸はゆったりと行う。
吸う時間よりも吐く時間を長くするように。
これを1セットとし、以下のように各ツボを押さえて繰り返そう。
●ただす
眼筋が疲労するからといってパソコン作業は放棄できないのが現代人。
ならば、上手な付き合い方を確立しようではないか。
疲労で瞳孔の動きが悪い人は、目の中に余分な光が入る可能性がある。
そのため、普段よりもまぶしいと、無意識でストレスを感じることも。
パソコン画面の明るさは、暗すぎない程度に明るさを下げることが肝要だ。
また、目に過度な光を取り入れないこと。
世の中には電球を偏光フィルターで覆った目にやさしい光で照らすライトなんてもの もある。
ポイント事項を頭に入れて眼精疲労を防ぐ方法を身につけよう。
ポイント
① 画面に外光が映り込まないようにする
② 目に優しい光でデスクの上を照らす
③ 画面との距離は50cm以上とり、下向きの角度で見る
④ キーボードや本、ノートとの距離は30cm以上とる
⑤ パソコン画面の明るさを、やや暗めに調節する
⑥ コンタクトレンズは12時間使ったら、12時間外すこと
◎目薬効果
一時的な疲れ目を癒やしてくれるのが目薬。
眼精疲労を根治するもではないが、目が乾いて辛いときなどは活用したい。
気をつけたいのは塩酸ナファゾリンなどの血管収縮剤入りの目薬。
「目が真っ赤だから、充血を取りたい」という気持ちは分かるが、血管収縮剤を点眼しすぎると、反動で目の血管が広がり、かえって充血しやすくなることもある。
デート前に一時的に使うのはアリだが、恒常的な使用は避けたい。
◎サプリメン効果
健康の基本は食事。
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、 Eなど、眼精疲労の予防にはビタミン豊富な食事を摂るのが好ましいが、サプリメントで不足しがちな栄養素を補うのも一手である。
網膜の機能を高め、活性酸素を防ぐというアントシアニンが豊富に含まれている北欧産ビルベリー、紫外線やブルーライトを吸収し、抗酸化作用を持つルテインなどが入ったサプリを積極的に摂っていきたいところ。
◎アイテム効果
パソコン普及で眼精疲労に悩む人が増加したためか、眼精疲労ケアのアイテムも増えている。
アイテム選びの基準は温めてくれるもの。
目を温めると毛様体筋や目の周辺の筋肉がほぐれ、疲労回復が促進される。
また、血行が良くなることで疲労の原因となる物質がすみやかに流されることも期待できる。
アイマスクは、ともに温熱効果で疲れを癒やすアイテムだ。
毎日をスッキリ!くっきり!ハッキリ!と送るための大切な成分アントシアニンが豊富な北欧ビルベリーを使用。
さらに効果を高めるためにルテインやカシスエキス、マキベリー、エルダーベリー、メグリノキエキス、ビタミンA配合絶妙なバランスで配合したみやびのビルベリープレミアムαです。