「高血圧、高血糖、高脂血」を防ぐ酢のすごいカ

毎日、大さじ1杯の酢が、代謝のよい体をつくります。

酢に含まれるクエン酸、酢酸、りんご酸などが体内で莫大なエネルギーをつくりだすクエン酸回路をスムーズに回します。

激しい運動や重労働の後、酢を摂ると筋肉内でのクエン酸回路が活性化してエネルギー(ATP)をつくるので、疲労が回復します。

 

酢は、高エネルギー食品なのです。

疲労回復に必要な糖と一緒に摂れば、ぶどう糖が効率よく利用できます。

食酢は穀物酢、果実酢、米酢、黒酢などに分類されます。

健康食品として注目されている黒酢は米酢などに比べて各種アミノ酸が豊富に含まれて、クエン酸の健康効果を補強しています。

酢に含まれる酢酸には、血管を拡張させる作用があり、高血圧改善に有効です。

糖の吸収をゆるやかにし、食後の血糖値の上昇を緩和させる作用もあります。

酢は血液をサラサラにし、体の隅々まで新陳代謝を促します。

つまり、細胞の若返りを早める効果があるのです。

喫煙や揚げ物の食べすぎで血液内に脂質、活性酸素が増えると、赤血球の弾力が失われてしまいます。

また、白血球の表面粘度が高まって血液がドロドロになり、血流が悪くなります。

それにつれて、動脈硬化のリスクが高まります。

酢はそれを防ぐのです。

体脂肪の蓄積を抑えるとともに分解もして、内臓脂肪を落とす効果があります。

肉や魚介類を骨ごと、殻ごと酢を入れて煮ると、酢酸の作用で骨や殻からカルシウムが煮汁に溶け出し、通常よりも多く摂取できます。

殺菌・抗菌作用もあります。

食塩と併用すると、その効果が強くなることが証明されています。

また、防腐効果もあります。

コンビニなどで売られているおにぎりには2パーセント程度の酢が加えられていて、18時間の防腐効果が認められています。

人間の味覚や嗅覚で識別できる酢の濃度は3パーセント以上なので、隠し味的効果で防腐作用を得ているのです。

古代ギリシャの医師で医学の祖とされるヒポクラテスは殺菌作用に着目して、酢を咽頭,気管支炎、疥癬(かいせん)、狂犬の噛みつき傷の手当などに用いています。

古代エジプトの女王クレオパトラは、美容のために真珠入りの酢を常飲していたと伝えられています。

酢はなるべく毎日、摂るようにしましょう。

酢が苦手な人でも、減塩のために少しずつ調味に使えば摂りやすくなります。

1カ月ほど摂るのを止めていると、体は元の状態に戻ってしまいます。

 

40歳からの体に効く食材

酢のすごい効能

●血圧を下げる

●血糖値の急上昇を防ぐ

●高脂血を防ぐ

●内臓脂肪を減らす

●カルシウム吸収アップ

●殺菌・抗菌作用