「可能性がないわけじゃない」どっち着かずの言い方はダメ
相手を傷つけたくないと思うばかりに、はっきりと「ノー」といえない人がいます。
「うーん、第一印象はいいのですが、もう少し考えてみます」
「可能性がないわけじゃないけれど、いまはなんともいえないですね」
などです。
しかし、その気づかいが人を傷つけたり、困惑させたりすることになります。
男性が女性を食事に誘ったときの会話です。
「お腹すいたんじゃない?」
「ええ、まあ」
「じゃあ、食事にしようよ。何が食べたい?」
「これといって 。あなたの好きなものでいいです」
これでは男性も困ってしまいますね。
本当はお腹がすいていないのかな、和食が食べたいけど、女の子だからフレンチとかイタリアンが食べたいんだろうなあ・・・などと、気をつかうことになるからです。
まだお腹がすいていないのなら、はっきりと「まだ、お腹すいてないので、もう少しあとで食事でもいいですか?」といえばいいですし、イタリアンが食べたいなら、それもストレートに口にすればいいのです。
お互いに主張はして、譲り合うのがいいのです。
なぜいいのかといえば、そういう「やりとり」を繰り返すことによって、いい関係を作っていくこともできるからです。
あいまいな答えのままでは、いつまでもわかり合えない関係で終わってしまいます。
同性の友人との関係においても、「今度の金曜、みんなでカラオケに行こうね!」と同僚にいわれ、本当は行きたくないのに、なんとなく「うん、行けたら行くね」などと希望を持たせてしまうのは、よくありません。
その友人は、「OKサイン」と思い、さらに男性の同僚を誘い、着々と金曜日の夜を計画してしまうかもしれません。
当日になって「やっぱり、私行けない」といい出したら、「何よ、せっかく手配したのに」と思うでしょうし、自分ひとりだけが男性陣に囲まれるという居心地の悪さをがまんすることにもなります。
始めから行く気がないなら、あいまいな返事をするのではなく、「ごめん、金曜日は早く帰りたいんだ。土曜日、朝から出かけるから行けないと思う」と、適当なウソをついてでも、はっきり断るのがいいのです。
そのときは「つき合い悪いなぁ」といわれるかもしれませんが、そのほうがお互いが傷つかないですむと思うのです。