「今やるべきこと」のみに集中する

ここで、「動じない心」を持って、夢や願望に向かって迷いなく進んでいくために、四つの心得をまとめておきます。

これらは、すべて仏教の「禅」の教えに通じたものです。

今やるべきことに集中する。

よけいなことを考えない。

あまり先のことを不安に思わない

過ぎ去ったことにとらわれない。

宗教的なお話になるのですが、とても役に立つ考え方です。

 

「無念無想」という禅の言葉があります。

これは「何かをするときには、よけいなことは考えてはいけません。今すべきことのみに、ひたすら意識を集中させなさい」という教えが含まれた言葉です。

それが「悟りを得る、動じない心を育むための秘訣だ」と禅は教えているのです。

この「無念無想」という考え方は、一般人の生活にも、とても役立ちます。

 

たとえば、「日常の仕事」を行う際は、次のようなことを心がけてみましょう。

・職場で仕事をしているときは、その仕事だけに集中する。

・この仕事が自分に向いているか、向いていないかなど考えない。

・この仕事で成功できるか、できないかなど考えない。

・仕事が失敗したときのことなど考えない

・職場のわずらわしい人間関係のことなど考えない。

・過去担当した仕事と、今やっている仕事を比べない。

 

あれこれ考えるよりも、無念無想で仕事に取り組むほうが、結果的には、より大きな成果を得られることにもなるでしょう。