他人に「当たり前のこと」を求めない

「親切にしてあげたんだから、お礼を言うのは当たり前だ」

「若いんだから、年上には遠慮するのが当たり前だ」

「男なんだから、女性にやさしくて当たり前だ」

「ベテランなんだから、仕事ができて当たり前だ」

「営業マンなんだから、サービスして当たり前だ」

このように言って、怒っている人がいます。

確かに、怒って当然のことばかりです。

しかし、世の中には、そんな「当たり前」のことができない人がたくさんいるのが現実なのではないでしょうか。

 

当たり前のことができない人に、いちいち腹を立てていたら、一日中怒っていなければならなくなるでしょう。

ですから、「こうするのは当たり前だ」という考え方を捨てたほうがいいのではないでしょうか。

他人に親切にするときには、「お礼」など求めないことです。

ただ「自分が親切にしてあげた」「相手の喜ぶ顔が見られた」ということだけに満足するようにしましょう。

人に何かを期待するのはやめましょう。

 

「何か特別なことをしてくれたら、もうけものだ」くらいの考えでいましょう。

そのほうが、安らかに暮らしていけます。

一方で「当たり前のことを、ちゃんとできる人」との人間関係は、大切にしていくべきです。

というのも、最初に述べたように、今の世の中、当たり前のことができる人は数少ないからです。

当たり前のことができる人を大切にしていけば、その人はきっと、よき友人、よき相談相手、よきアドバイザーになってくれるでしょう。