会社で疲れにくい工夫!3つのポイントで癒される

会社勤めをしている人は、一日のほとんどをオフィス、つまり職場で過ごしています。

そこで、少しでも疲労を軽くするために、オフィスの環境に工夫をこらしてみてはどうでしょう。

おすすめする、疲れがコントロールできるオフィスには、3つのポイントがあります。

①オフィスに「緑」をとり入れる

②コミュニケーション(雑談)を活発にする

③音(音楽)をとり入れる

それでは、この3つの効果、活用の仕方について順を追って説明していきましょう。

 

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①オフィスに「緑」をとり入れる

オフィスに「緑」をとり入れる、ここでいう緑とはズバリ植物のことをいいます。

森林浴には癒し効果があるといわれていますが、その作用を少しでもいいからオフィスに導入するのです。

それにしても、なぜ緑が疲れに効くのか。

それは「縁の香り」に疲労抑制効果があるからです。

緑の香りには「青葉アルデヒド」と「青葉アルコール」と呼ばれる成分が多く含まれ、これらは植物と昆虫の間の情報伝達に利用されている他、とても強い抗細菌性や抗ウィルスの働きがあるからです。

また、人に対する抗疲労効果も認められつつあります。

そこで、疲れがなかなかとれないという方はご自身のデスクの上に小さな観葉植物を置き、仕事の合間に葉をもんで香りを喫いだりしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、緑は目の疲れにも効果があるので、パソコン作業で疲れた眼を休ませることもできます。

また、精神の鎮静効果、緊張緩和(リラックス)効果もあるので、イライラしたときにも、もってこいです。

 

②コミュニケーション(雑談)を活発にする

「井戸端会議(いどばたかいぎ)」という言葉があります。

井戸端などで、長屋などに住む主婦たちが水汲みや洗濯などをしながら、人のうわさ話や世間話などをすることから生まれた言葉で、転じて、とりとめのない話をすることを意味しています。

井戸端会議はたいてい他愛ない世間話がメインです。

でも、信頼できる仲間や気を遣わなくてすむ相手と会話をすると、心にたまっているイヤなことをはき出すこともできます。

また、楽しい会話をすると、「エンドルフィン」ゃ「β-エンドルフィン」という幸せ感をもたらす脳内物質も分泌されます。

そこで、職場の仲間とコミュニケーションを図るための一環として、なるべく雑談する時間を設けるようにするのもいいと思います。

グチをこぼしてもかまいませんが、同じ雑談をするのであれば、むしろ嬉しかったこと、楽しかったことなどを口にしたほうが、刺激となり脳の活性化につながります。

ただし、気を遣う人との会話は逆効果。

一緒にいて楽しい人との会話を楽しむようにしましょう。

 

③音 (音楽)をとり入れる

こんな話があります。某家具製作会社の社長は工場の生産性が悪いことで悩んでいました。

「午前中はいいのだが、午後になると落ちる。何とかしなくては 」

そう思った社長がそのことを経営コンサルタントに相談したところ、次のようなアドバイスを受けました。

「小さな音量でかまわないので、工場内にモーツァルトの音楽を流してみてはどうでしょう」

すると、流しはじめて一カ月も経たないうちに、生産性が向上してきたというのです。

これと似た話は他にもあります。

以前、アメリカ医学協会の学術誌に掲載された論文でも、好きな音楽を聴きながら手術を実施した外科医のほうが、より高い精度で手術を遂行できたという結果が報告されているのです。

このことは仕事で脳を使っている部分と音楽を聴く部分は別で、何かをやるとしても、脳の別の部分も軽く使うほうが疲労回復につながると同時に、脳が活性化することと関係しています。

つまり、音楽を聴くと、心がケアされるだけでなく、やる気もみなぎるようになるのです。

ただし、仕事中に音楽を流せばいいというものでもありません。

2010年に学術誌上で発表されたある研究によると、 新しい情報を吸収したり、覚えたりする際には、音楽のない環境のほうがよいといわれています。

その研究者が行った実験とは、18歳から30歳の被験者にいくつかの種類の音を聴いてもらい、その順番を覚えてもらうようにするというもの間でした。

すると、音楽を聴きながら取り組んだときは正しく覚えられず、被験者は静かな環境でその課題に取り組んだときのほうが何倍もよく覚えられた、ということが明らかになったのです。

このことについて、研究者は「音楽を聴くことは、仕事をはじめる前に気分を高め計る効果がある一方で、記憶の高い課題をこなすときには邪魔になる」という見解を寄せています。

ただし、この実験では音楽が生産性を上げる効果を発揮する状況についても明らかになりました。

先ほどの外科医の手術のように、ある技能に熟達した専門家が、これまで何度も行ってきた課題を行うとき、リラックスかつ集中している状態を作るために音楽が効果的だというのです。

だとしたら、疲労の緩和と仕事の効率性を兼ねて、慣れている仕事を行うときには、職場にクラシックなどのゆったりとしたリズムやメロディの曲をBGMとして流してみてはどうでしょう。

もし、それが難しいようであれば、昼休みや休憩時間に、好きな音楽を聴くのもひとつの方法です。

ほんのわずかな時間であっても、リラックスできますし、効率よく仕事がこなせるようになるでしょう。