海の野菜でも人気の昆布は、ガンの予防にぜひ食べて欲しい食べ物です!

海藻類に含まれるミネラルは、体の成長や代謝に欠かせない栄養素です。

海藻と言えば、昆布。昆布と言えば、ヨード(ヨウ素)。

ヨードは、甲状腺ホルモンの主原料で、基礎代謝を盛んにする働きがあります。

代謝が盛んになれば、体から冷えが取れて免疫力も向上します。

 

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『昆布』が生活習慣病などの病気の予防になる

生活習慣病、ひいては人生を壊す病の予防にもなる重要な栄養素です。

近年は、昆布に含まれる糖質にガンの予防効果があることがわかり、見直されています。

欧米でも、かつては「Sea weed (海の雑草)」と呼ばれて軽視されていましたが、今ではSea Vegetable (海の野菜)」と再評価されています。

海藻の代表格·昆布の組成は糖質が6割弱で、ミネラルは1割と自然界の食材では飛び抜けて多く、ヨードのほかにカリウム、カルシウム、鉄なども豊富です。

昆布をはじめ海藻は糖質が多くてもでんぷんを含まないので、きわめて低エネルギーの食材です。

糖質は単糖類、二糖類、多糖類に分類されます。

単糖類はこれ以上分解できない糖で、ぶどう糖、果糖がそうです。

二糖類は2つの単糖類が結合したもので、蔗糖(砂糖の主成分)、乳糖、オリゴ糖などがあります。

多糖類はでんぷんや食物繊維のセルロースなどで、複数の糖が結合したものです。

 

『昆布』は食物繊維も豊富

昆布やモズクなどに含まれるネバネバ・ヌルヌル成分も、フコイダンという多糖類で食物繊維です。

フコイダンは血液中の免疫賦活作用のあるインターフェロンを増やし、ガン予防に効果があると注目されています。

昆布やワカメなどに多く含まれる食物繊維のアルギン酸や、抗酸化作用があるタウリンにはナトリウム、コレステロールを体外に排出する働きがあり、高血圧や高脂血の予防に役立ちます。

タウリンはたこ、いか、海老などの魚介類にも多く、とくに牡蠣は圧倒的な量を含み、血糖値を下げて糖尿病を予防するといった働きも確認されています。

また、ビタミンEも含まれているので、活性酸素の害から細胞を守り、老化抑制、ガン予防,女性の更年期障害の予防·改善にも有効です。

カリウムが抜群に多く、細胞の老化を防ぎ、病的細胞の正常化、代謝向上に役立っています。

 

平均寿命1位だった沖縄県が昆布を食べなくなった今では・・・

かつて、沖縄県民の平均寿命は、男女とも長らく全国1位の座が指定席になっていました。

日本人の3大疾病である脳血管疾患による死亡率が全国最下位で、ガンも心疾患も低いものでした。

この要因のひとつとして、昆布など海藻の大量摂取が挙げられていました。

近年、若者の昆布離れと高脂肪高たんぱくのアメリカ型の食生活の影響で、沖縄男性の平均寿命は30位と急落し、女性も1位の座を長野県に譲り3位に後退しています。