効果抜群!朝・昼・夜の食事のとり方
最後にこれらの栄養素を有効に活用した朝・昼・夜の食事のとり方を紹介しましょう。
3食の中でもっとも重要なのは、何といっても朝食でしょう。
朝は睡眠中にエネルギーが使われるため、エネルギー不足の状態にあります。
よって、一日の活動をはじめるにあたり、十分に補給する必要があります。
朝食をコーヒーだけですませたり、抜いてしまうと、体内の活性酸素がどんどん増えていってしまうので、かえって疲れの原因になります。
朝食で是非ともとっていただきたいのは、脳の栄養源となる糖質(ブドウ糖)。
米やバン、麺類といった炭水化物が体内に入ると分解され、血液中に糖が増えて脳に運ばれていき、活動のエネルギー源になります。
昼は、一日の中でもっとも活動量が増えるときなので、体内にある燃料をエネルギーに変えるビタミンやミネラルなどを含む食材を意識してとりましょう。
これらの成分は、肉類、魚介類、野菜類に多く含まれているので、「昨日は肉を食べたから今日は魚を食べよう」といった具合にバランスを考えながら、量よりも質の高い食事で身体の機能をサポートするようにしてください。
夜は、日中の活動でたまった筋肉などの疲労を修復する必要があるので、筋肉の修復を助けてくれるタンパク質が豊富な赤身の肉やマグロの赤身などを食べるとよいでしょう。
他にイミダペプチドをたっぷり含んだ鶏のムネ肉をはじめ抗酸化作用に働く食材も適しています。
なお、「疲れがひどい人ほどタ食を食べる時間が遅い」というデータもあるので、夕食は体内時計に合わせた時間帯にとるようにしてください。
次に疲れの症状に応じた成分(食材)にも簡単にふれておきましょう。
まず、いつもよりも筋肉を使う重労働や激しいスポーツをしたときは、筋肉の補修を図る必要があるので、イミダペプチドと良質のタンパク質の組み合わさったモノを食べることをおすすめします。
鶏やマグロやカツオなどはイミダペプチドを含んだ良質のタンパク質源でもあるので、それらを主菜とするといいかもしれません。
脳が疲れたときには、炭水化物(糖質)とイミダペプチドの組み合わせがいいでしょう。
手軽に調理できるという点においては「親子井」(鶏肉と米)、「マグロ井」(マグロと米)などがおすすめです。
目の疲れには前項で紹介したアントシアニンやDHA(ドコサへキサエン酸)とイミダペプチドの組み合わせがよいでしょう。
赤ジソ、赤キャベッ、トマトなどが入ったサラダはアントシアニンの宝庫。
それにプラスして、DHAをたっぷり含んだマグロ、ブリ、サバ、ハマチ、マダイなどを海鮮井にして食べれば、鬼に金棒です。
肌の疲れにはビタミンCとイミダペプチドの組み合わせがおすすめです。
鶏やマグロやカツオなどを主菜にし、あわせてビタミンCをたっぷぶり含んだ野菜や果実も食べ
るようにしてください。
どうです。こうして見ると、焼き肉やウナギを食べるよりも、はるかに安上がりにすむとは思いませんか。
ただし、特定の食材に偏らないように注意をはらうことを言うようですが、疲労回復の基本はあくまでもバランスよく栄養をとることなのです。
それと、ゆっくりとよく噛んで食べることも忘れずに。
よく噛むことは食べ過ぎを防ぎ、肥満対策にもなるからです。