夜型人間 は本当に好ましくないのか
毎晩、午後11時には床につき、6~7時に起きるのが理想的である。
でも、こういうと、こんな声も聞こえてきそうです。
「私は夜勤の仕事をしているから、その時間帯に寝ることはできない」
「仕事の関係上、帰宅がどうしても遅くなり、床につくのは深夜になってしまう」
では、こういう夜型の人は熟睡できないのでしょうか。
一般的に、早寝早起きの習慣のある朝型の人は比較的すっきりと目覚め、朝食もきちんと食べ、午前中からバリバリと仕事をこなしていきます。
そして、仕事が終わって帰宅し、お風呂に入って夕飯を食べるとあくびが出て、眠たくなってきます。
いっぽう、夜更かし~朝寝坊の習慣のある夜型の人は朝起きるのがとにかく苦手。
顔を洗っても、ボーッとしたまま。
胃腸も目覚めていないので、朝食もほとんどノドを通りません。
午前中の仕事もいまいち。
ところが午後になるとだんだんと活動的になり、夕方になるとパワー全開。
仕事もバリバリこなし、家に帰ったら帰ったで、遅くまでテレビを見るなどして、床につくのは深夜。
どちらが熟睡できるかと間われたら、たいていの人は「前者」と答えると思います。
しかし、睡眠に入ってしまえば、前者であろうと後者であろうと、睡眠の質に大きな差がないことが、最近の研究でわかってきました。
したがって、夜型の人であっても、一定の時間に寝て、一定の時間に起きる、このパターンを継持していけば、体内リズムを維持していけるのです。
ただ、朝日を浴びるとセロトニンという覚醒ホルモンが分泌され、心身が活性化します。
夜型の人でも朝日はできるだけ浴びるようにしましょう。