生活習慣病や、メタボリックに陥る原因がはっきりわかる。

以前の私は、健康のためと信じ、脂質の多い肉類を避け、代わりにご飯やパスタをお腹いっぱい食べていた。

間食にはパンを摂り、仕事が終わった後、夜食としてうどん、そばなどの麺類をよく食べていた。

そして、徹夜で、朝方に眠りにつくという不規則な生活。

仕事で座りっぱなしの状態が続くことによる運動不足。

こうした仕事優先の健康を二の次に置いた不規則な毎日の生活が、50代後半になって、メタボリック・ドミノとして現れてきたのだ。

 

それを治そうというのだから、これまでとは逆の生活パターンに変える必要があるのは当然だろう。

まず、ある程度、決まった時間に寝て、決まった時間に起きる。

座りづめの生活から意識して運動を取り入れるようにする。

朝、決まった時間に起きて、朝日を浴びる。

それによって、脳の視神経のすぐ近くにある体内時計の主時計がリセットされ、体が活動を始めるのだ。

 

そして朝食を食べることで、内臓や末梢の体内時計もリセットされる。

逆に、遅い時間に起きたりして不規則な生活が続くと、代謝がダウンし、肥満の原因になる。

それに、睡眠が短規すぎると、血糖値のコントロール力が低下し、血糖値が上がりやすくなってしまう。

 

夜遅く食事をすると太りやすくなるのは、夜遅くなるにつれてタンパク質が脂肪細胞に増えていき、より効率的に脂肪を溜め込んでしまう仕組みになってしまうからだ。

だから、夜はできるだけ早く食事をして、早めに床に就き、朝、早く起きて朝日を浴び、朝食を摂る。

こうして心身を規則正しく目覚めさせることが、「肥満からの脱出」と「血糖値コントロール」にとって重要になってくる。

 

もちろん、血糖値を上昇させる「糖質の高い食事」を避けることは言うまでもない。

糖質制限をすることによって、脂肪を燃やしてエネルギー源とする体に切り替わるのだ。

溜まっていた体脂肪がどんどん燃え、ポッコリお腹がスリムになる。

内臓脂肪が減ると、インスリン抵抗性も減少する。

糖質を摂らないと、食事のたびに血糖値が上昇しないため、膵臓がインスリンを追加分泌する必要がなくなる。

その分、膵臓を休ませることができる。

 

こうして、食事で糖質を制限するだけで、メタボリック・ドミノの大きな流れを逆転し、アンチエイジングへとつなげることが可能になるわけだ。

それと並行に、早めに糖質制限を始めてほしい。